■7試合ぶりのクリーンシートで仙台は快勝
攻撃陣は2試合連続の3ゴールをあげた。あとは、試合の締めかたである。3対0から1点差に詰め寄られた前節を、教訓としなければならない。
後半アディショナルタイムは、自陣での攻防が続いた。最後まで集中を切らさずに甲府の攻撃を跳ね返し、3対0のまま終了のホイッスルを聞いた。
先制点を決めた中島は、試合後のフラッシュインタビューで笑顔を浮かべた。
「先制点が大事ということで、自分がFKを決められてうまく試合に入れたかなと思います。(FKは)イメージどおりにいき過ぎて、自分でもびっくりしました。前のゴールがあの位置だったので、いいイメージで蹴れて良かったです」
前のゴールとは、16節のツエーゲン金沢戦で決めた直接FKだ。この日と同じような角度から、仙台加入後初ゴールを決めている。
クリーンシートは5月25日のファジアーノ岡山戦以来、実に7試合ぶりである。原崎監督は「ゼロで抑えられたのは非常に良くやってくれたと思います。これをベースに続けていくことが大事だと思います」と、4日後のFC琉球戦を見据えた。スペイン人のナチョ・フェルナンデス監督が就任した琉球は、今節のいわてグルージャ盛岡戦で9試合ぶりの勝利をつかんでいる。
ケガ人が増えているのは気になる。センターバックと右サイドバックで出場してきた若狭大志、4得点をあげているMF遠藤康がメンバー外となっており、この日はレアンドロ・デサバトが負傷交代した。66分に途中出場したデサバトは10分後にピッチに座り込み、右足を気にするそぶりを見せながらピッチを後にしている。
デサバトがプレーするボランチでは、中島とフォギーニョのコンビがファーストチョイスだ。加藤や鎌田大夢もプレーできる。戦力に不足はないものの、これ以上のケガ人は避けたいところだ。