【鹿島アントラーズ】セレッソ大阪に敗戦濃厚もFWエヴェラウドのゴラッソで執念の引き分け! ぐっとこらえた鈴木優磨「ロッカーで何か言うと感情論に…」横浜FMとの勝ち点差「5」に【動画】の画像
鹿島アントラーズFW鈴木優磨 撮影:中地拓也

■7月6日/明治安田生命J1第20節 鹿島 3-3 C大阪(カシマ)

 鹿島アントラーズは、ホームに迎えたC大阪と打ち合いを演じた。先制点を許すも鹿島が逆転、ところが今度はアウェイチームに逆転される苦しい状況に。土壇場で追いつくことに成功して勝ち点1を手にしたが、勝ち点を「1」しか積み上げられず、横浜FMとの差は「5」に広がった。

■両サイドバックとエースが大仕事

 試合終了を告げるホイッスルがピッチに鳴り響くと、鹿島の選手は一様に顔をしかめた。敗戦濃厚だった試合終了間際、FWエヴェラウドのスーパーゴールで黒星を回避したとは思えぬ空気感だった。

 この試合の先制点は、意外な形で許した。前半35分、CBのキム・ミンテがGKクォン・スンテに戻したボールがそのままゴールネットを揺らしてしまったのだ。MF奥埜博亮が入れた縦パスをFWアダム・タガートがキープ。そのトラップが巧みだったために起きた事故だった。

 まさかの失点ではあったが、鹿島としては先制点を許した以上に苦しんだ前半だった。C大阪は鹿島のボールホルダーを常に複数で囲いこんで、パスワークを寸断。ホームチームがいい形で前線にボールをつなげる場面はかなり限られていた。加えて、鹿島らしく前線の選手が人数をかけて高い位置までプレッシャーをかけたい場面でも、一時的に最終ラインの数を増やすなどの対策が練られていた。

 前半終了間際に鹿島がアルトゥール・カイキのゴールで同点に成功したのは、最初の45分でおそらく唯一のチャンスだった。このセットプレー崩れからの得点によって、鹿島は同点で折り返すことに成功した。

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