■「これまで積み重ねてきたものがあってこそ、こういう運命になった」

 ハットトリックのレオ・セアラも見事だったが、そこしかない、というところを突き2アシストを記録した水沼宏太の貢献も光った。

 5点を奪ってJ1通算500勝を達成したマリノスの1勝目には、父・水沼貴史のアシストがあった。「これまで積み重ねてきたものがあってこそ、こういう運命になった」と語る息子は、長い歴史の視点だけでなく、自身の歩みについても「その時できることを全力でやる、ということを積み重ねてきた結果がこういう形になった」と続けた。

ジョゼ・リカルド監督 清水エスパルスvs横浜F・マリノス戦(20220702) 撮影/原壮史

 それは、さらに現在のマリノスの強さともリンクする考え方だった。常に各自がそれを追求していることで、チームは首位にいる。2試合で8ゴールに絡んでいる絶好調のレオ・セアラもこの日、「常に、自分は何ができるか、を考えつつ、日々成長しようとやっている」と非常に似たコメントを残した。「一戦一戦、目の前の敵を倒す、ということしか考えていない」(水沼)というマリノスは、誰がスタメンで誰が途中出場でも強いまま、首位を走り続ける。

 

■試合結果

清水エスパルス 3―5 横浜F・マリノス

■得点

10分 西村拓真(マリノス)

13分 神谷優太(清水)

45+2分 レオ・セアラ(マリノス)

47分 チアゴ・サンタナ(清水)

49分 レオ・セアラ(マリノス)

52分 レオ・セアラ(マリノス)

88分 宮市亮(マリノス)

90+6分 片山瑛一(清水)

PHOTO GALLERY 清水エスパルスvs横浜F・マリノス (20220702)
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