■欧州遠征で見えた明らかな変化

 2試合を通じて目についたのは前への推進力だった。

 中盤でパスをつなぐサッカーこそが男女のあらゆる世代の日本サッカーの特徴だが、今回のヨーロッパ遠征では、スペースがあればどんどん飛び出して行ったり、前線の選手がフリーになっていたり、スペースに走る態勢にあればDFラインからもロングボールが入れるなど、これまでの女子代表よりもボールを早いタイミングで前方に送り込もうという意思がはっきりしていた。

 その結果、前に向けての推進力が向上し、また前線で攻撃に関わる人数が多くなった。

 守備面でも、引いて守るのではなく、前線の選手が相手を追い込んでコースを限定。中盤で相手を囲い込んでボールを奪おうという意図がはっきりと見えた。攻守ともに、従来以上にアグレッシブなサッカーだった。

 かつて、2011年の女子ワールドカップで日本が優勝した時には、パスをつないで攻める日本の攻撃が喝采を浴びた。それまでは、どちらかと言えばフィジカル勝負的な要素が色濃かった女子サッカーで、技術を駆使して、戦術に忠実な日本のパス・サッカーが特異なものであり、そして日本はそのサッカーで結果を出したからだった。

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