■尊敬を集めるKAMAMOTO

 これが「カマモト」と「15番」の物語である。昨年の東京パラリンピックの最終戦終了後、ブラインドサッカー日本代表の黒田が着替えた「KAMAMOTO」の名がはいったユニホームに付けられた「15」の、真の由来は知らない。しかし私には、「カマモト」の名と「15番」は、切り離すことのできないものなのだ。

 ひとつだけ確かなのは、黒田をはじめとしたブラインドサッカーの選手たち、そして日本ブラインドサッカー協会の人びとのすべてが、右も左もわからない時期から日本のブラインドサッカーを支え、牽引してきた釜本美佐子さんに、心から感謝の念を抱いているということだ。

 パラリンピック後、黒田が着用した「背番号15」のユニホームは、日本代表全選手のサインが記されて釜本美佐子さんの手元に届けられた。

 「これは、私にとって、最も大事な宝物です」

 持ち前の明るい声で、釜本美佐子さんは力を込めてこう語った。

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