■大久保だけでなく、前線4人はいずれもそうだった
彼は守備でもレオ・シルバが低い位置でボールを持ってリズムを作ろうとすると素早い寄せで簡単には前を向かせないことをはじめとして運動量と強度を両立。
ボールを保持したり動かしたりする、という全体的なことだけでなく、あらゆる位置で自身が対峙した相手を上回ろうとし続ける、というこの根底の部分にもロドリゲス監督のチームらしさを感じることができた試合となった。
大久保だけでなく、前線4人はいずれもそうだった。全員が「戦って、走って、激しくプレーをしていたので、1試合を通して強度を保ち続けるのは難しい」(ロドリゲス監督)というほどの働きを見せ、関根貴大は流れの中でのゴールも記録した。
強度を保ち続けることが難しい、というのは悪いことではない。それは選手交代で解決する。3-0で試合を終えることは出来たものの、ロドリゲス監督はその部分について「上手くいったところと改善すべきところがあった」と満足しなかった。目指すレベルも、目指す順位もまだまだ上。中断期間を見事に活用した浦和が、ついに上昇の時を迎えようとしている。
■試合結果
浦和レッズ 3―0 名古屋グランパス
■得点
21分 アレクサンダー・ショルツ(浦和)
23分 伊藤敦樹(浦和)
36分 関根貴大(浦和)