■失点関与の吉田の評価と最高評価は?

 全試合にフル出場を果たした主将の吉田麻也はB-となった。これまで代表を支えてきた同選手だが、特にチュニジア戦ではミスが目立った。疲労もあってか、6月シリーズ最終戦となったチュニジア戦では全3失点に関与。チュニジア戦の先制点は自らがPKを与えてしまった。

 そのシーンについて試合後に「シンプルに僕の個人的なミス。入れ替わった時に、強いていうならばもっとスライドしないといけなかった。それを考慮しても、あそこで滑ってはいけないなと思う。あれで試合を壊してしまった」と猛省している。2失点目の連係ミスもこれから修正して、W杯までには完璧な状態に持っていってほしい。

 そして、DF陣で最高評価となったのは板倉滉だ。4連戦で一番奮闘していた同選手にはA+をつけた。ブラジル相手にも動じないフィジカルやカバーリングなどインパクトは大きかった。フル出場となったチュニジア戦では3失点を喫したが、板倉に助けられた部分も多々ある。冨安健洋と吉田という代表では絶対的な存在がいるが、今回のプレーを見ていると、この2人を脅かす存在になるのは確か。果たして、W杯までにポジションを奪うことができるだろうか。

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