■チュニジアの守備の狙いどころ

大住「チュニジアの守備は、チームでのやり方が明確になっていたし、パスコースを消したり、ボールが動いた時の修正といった一人ひとりの動きが、ものすごく速くて忠実なんだよね。一朝一夕でできることじゃないかもしれないけど、ああいう守備を日本がやらなくてどうするの、と感じた。あれと比べたら、日本の守備なんて行き当たりばったりの勢い任せみたいな感じだった」

後藤「日本の守備は、どこでボールを奪うかが明確じゃなかった。チュニジアはすごいパワーやスピードが選手を擁するブラックアフリカのチームを相手に、組織で対抗して勝ってきているからね」

大住「そういうことだよね。チュニジアの守備は意図が明確で、遠藤航を狙っていたんだよね。遠藤は前半だけで4、5回ボールを取られていた」

後藤「最終予選から、遠藤と守田英正田中碧が形成する中盤が日本代表の肝だったけど、そこを抑えられるとどうしようもないということを再確認したよね。相手もそこが勝負どころだと思うから、中盤への守備を練りに練って、忠実に実行したというわけだよね」

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