【J2「3強足踏み」】6試合ぶりの黒星で「首位陥落」のベガルタ仙台、「J1昇格」のため――敗戦後、原崎政人監督が「選手に語ったこと」【戸塚啓のJ2のミカタ】(1)の画像
原崎政人監督   撮影/中地拓也

■トップ3がいずれも勝利を逃す

 トップ3がいずれも勝点3を逃した。

 インターナショナルマッチデイの合間を縫って、6月4、5日にJ2リーグ第20節が行なわれた。前節まで首位のベガルタ仙台、2位のアルビレックス新潟、3位の横浜FCが、いずれも勝利を逃している。

 仙台はアウェイでジェフユナイテッド千葉に屈した。5月21日の17節から、天皇杯を含めて5連戦の5試合目である。疲労はあったのだろう。

 それにしても、仙台らしさは影を潜めた。千葉の守備ブロックのなかへ侵入できず、後半開始直後の48分に先制されると、50分にも追加点を許してしまう。

 2点のビハインドを跳ね返すために、原崎政人監督は交代カードを切っていく。ハーフタイムの時点で皆川佑介を下げて富樫敬真を送り込んでいたが、59分に2枚替えをして中山仁斗を投入する。中山はリーグ戦14試合ぶりの出場で、前線は彼と富樫の2トップとなった。

 65分、仙台はこの試合初めての決定機を迎える。フォギーニョが至近距離からヘディングシュートで狙うが、GK新井章太の好セーブに阻まれる。71分には氣田亮真のラストパスから中山がフィニッシュへ持ち込むが、これもGKにブロックされる。

 原崎監督は76分までに交代カードをすべて切ったが、千葉のゴールをこじ開けることはできない。0対2のまま試合終了のホイッスルを聞いた仙台は、6試合ぶりの黒星を喫することとなった。

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