日本代表は6月6日、国立競技場でブラジル代表と対戦する。これまで日本代表が対戦してきた中でも、「最強」のセレソンだ。日本代表はこの最高の機会に、いかにして臨み、ブラジル代表を攻略すべきか。サッカージャーナリスト・後藤健生が考察する。
■攻撃の主役はネイマール
日本代表が東京・国立競技場で世界最強(FIFAランキング1位)のブラジル代表と対戦する。
ブラジルは、日本代表のパラグアイ戦とほぼ同時刻、6月2日の夜にソウルで行われた試合で韓国相手に5対1と圧勝してその強さを印象付けた。シュート数でも韓国の9本に対してブラジルは25本と、内容的にも圧倒的だった。
攻撃の主役は、もちろんネイマールだった。
今から10年以上前、ブラジル代表にデビューした頃のネイマールは非常にエゴイスティックな選手だったが、今ではすっかり成熟して、変幻自在のパスを駆使して周囲の選手を生かすことができるようになった。彼の振るうタクトに従って、ネイマールとツートップを組んだリシャルリソンがその強さを存分に発揮したし、2列目のラフィーニャやルーカス・パケタ、さらにサイドバックのアレックス・サンドロなどが頻繁に攻撃に上がってきた。
やはり、ブラジルの最大の魅力がその攻撃力にあることは間違いない。