■日本の弱点を補い得る可能性
大住「酒井宏樹は日本代表で初めての大型サイドバックになったけど、日本のサイドバックは相手にとっては狙い目なんだよ。ファーサイドにボールを送って、日本の小柄なサイドバックと競らせて折り返して決めるというのは、誰でも考えつく日本相手の嫌がらせ戦法なんだよね。その辺が解決できたら大きいと思う。特にドイツはそれを確実に狙ってくると思う。それを防ぐという使い方も、伊藤には期待できる。このパラグアイ戦でも、実際にすごく良かったと思うし。パスも鋭かったよね。右足でも出していたし、パススピードがヨーロッパクラスだよね」
後藤「右サイドバックの山根視来も良かったよ。前にいる堂安律とよく絡んで、自分で前に飛び出していた」
大住「堂安がいれば、山根は活きるんだよ。インサイドに入ってハーフのようになり、最後はFWみたいなプレーもできるし」
後藤「山根は日本代表としてこれまでで一番良いプレーをしたんじゃないかな。ただ、ブラジル戦で相手がヴィニシウスになると、どうなるか分からないけど」
大住「最終ラインでは、同じ川崎フロンターレの谷口彰悟も良かったね。このパラグアイ戦の先発メンバーには、本大会ではベンチスタートかなという選手が多かったけど、プレーには問題は見当たらなかった」