■鈴木が次戦出場停止になってしまった
残念なのは、カギを握る選手の1人である鈴木が中断明けの最初のリーグ戦に出場することができなくなってしまったことだ。
鈴木は終盤に小川諒也と競り合ってエリア内で倒れたものの笛が鳴らず。直後に東京のカウンターを鹿島がファウルで止めたタイミングでVARのチェック(PKかどうか、という場面への介入)が入ったものの、それでもファウルにはならず。
すると、それまで何度も押し殺していた感情がついに露わになってしまった。思わず持っていたペットボトルを下に叩きつけてしまいイエローカードを貰うことになった彼は、累積警告で次戦出場停止に。チームを勝たせたい、という気持ちが痛いほど伝わってきた一方、チームにとって重要な意味を持つことになる次戦に誰よりもチームを勝たせたい彼がいない、という状況と引き換えに貰う価値のあるカードではなく、もったいないものだった。
チームを勝たせる、強い鹿島を再び見せる、ということを掲げてここまで牽引してきた鈴木が不在の鹿島は、リスタートとなる6月18日の京都戦でどんな戦いぶりを見せるだろうか。嫌な試合が続いてしまったが、順位表では首位と勝ち点1差の2位。この困難を越えれば、リーグタイトルが現実的なものになってくる。
■試合結果
FC東京 3―1 鹿島アントラーズ
■得点
33分 渡邊凌磨(東京)
42分 渡邊凌磨(東京)
52分 ディエゴ・オリヴェイラ(東京)
54分 上田綺世(鹿島)