■新潟・本間至恩はスタメンか、ジョーカーか?

 2位の新潟は上位対決に挑む。5位のモンテディオ山形とホームで対峙するのだ。

 新潟は25日の18節で、水戸ホーリーホックを3対0で下した。0対0で迎えた53分、U-21日本代表MF三戸舜介が先制のドリブルシュートを叩き込み、67分と85分に本間至恩が追加点を決めた。2試合連続の3得点とクリーンシートで勝点を「35」とし、横浜FCを得失点差で上回って2位をキープしている。

 水戸戦ではボランチ高宇洋が30分過ぎに交代した。自ら交代を申し出たようで、山形戦の出場は難しいかもしれない。

 また、17節の横浜FC戦を前半で退いたCB舞行龍ジェームズは、水戸戦のメンバーに入っていなかった。CBでは千葉和彦田上大地早川史哉の3人起用されているが、組合せの軸となってきたのは舞行龍だ。最終ライン中央からのパスの出し入れも担っており、長期の離脱となると影響が出てくる。

 一方、選択肢が豊富なのは二列目だ。高木善朗が3試合連続で、イッペイ・シノヅカが2試合連続でメンバー外なっているものの、プロ2年目の三戸と小見洋太が結果を残している。伊藤涼太郎、松田詠太郎らも含めて、多彩な組合せが可能だ。

 そのなかで注目されるのは、本間の起用法だろう。

 12節を最後に6試合連続で先発から外れているが、このドリブラーは“最強のジョーカー”になる。「キュッ」と音がするようなドリブルは、分かっていても止められない。とりわけ、疲労度の増す後半途中からの出場は効果絶大だ。松橋力蔵監督の判断が興味深い。

 対する山形は、FW藤本佳希が全治6~7か月の重傷を負ってしまった。ここまでチームトップの7ゴールを奪っている得点源に代わって、ブラジル人FWデラトーレが先発に定着している。彼を軸とした連携を深めることが、山形には急がれている。

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(2)へ続く
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