■久保はどうなるか

 近年のレアルでローンから復帰したアタッカーの筆頭は、19-20シーズンにソシエダの好調を牽引し、年間7ゴール9アシストという数字も残したマルティン・ウーデゴーアだ。明確な結果を出してレアルへ戻る切符を手にした彼でさえ、その後レアルに定着することはできず、アーセナルにローンを経て完全移籍することになった。

 復帰が実現しても、その先に待っているのはローン先での困難よりも熾烈でシビアな競争だ。現在の久保は、果たしてその環境で勝ち抜く力を持ち合わせているのだろうか。

 途中出場すれば攻撃を牽引し、シーズン終盤には当たりの強い守備で貢献する姿も見せたものの、今シーズンの久保は特別な選手としての数字での結果を残すことはできなかった。

 6月4日に21歳になる久保は、ここからさらに進化することを期待されるのか、それとも1つの大きな区切りを迎えるのか。

 来季へ向けたレアルの決定が待たれる。

 

■試合結果

オサスナ 0―2 マジョルカ

 

■得点

47分 アンヘル・ロドリゲス(マジョルカ)

83分 クレマン・グルニエ(マジョルカ)

 

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