【ラ・リーガ分析】久保建英、劇的な1部残留を決めたマジョルカで残した「数字」とまもなく21歳の「分岐点」【オサスナ対マジョルカ】(2)の画像
久保建英 撮影/中地拓也

【ラ・リーガ オサスナvsマジョルカ 2022年5月22日(日本時間27:00キックオフ)】

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 カディスが勝ち、もしオサスナに追いつかれれば順位が逆転する。アウェイスタンドに嫌な予感が漂ったが、83分、アブドン・プラッツがヘディングシュートを放つと、オサスナのセルヒオ・エレーラが横っ飛びで好セーブ。しかし弾き出されたそのボールを先に触ったのはマジョルカの選手だった。詰めていたのはクレマン・グルニエ。マジョルカが決定的な2点目を手にし、そのまま逃げ切って残留に成功した。

 青いビブスを着たまま試合を終えることになった久保建英もベンチを飛び出して歓喜の輪に加わり、マジョルカの2021-22シーズンが終わった。

 途中就任のアギーレ監督は、リスクを極力排除する戦い方をベースに結果を出してみせた。

 他会場ではカディスも勝利。彼らは勝ち点を39としながらマジョルカを上回ることはできなかったが、グラナダがエスパニョールを相手にPKを外して引き分けて勝ち点38で終了。試合前に18位だったカディスが大逆転で残留し、試合前16位にいたグラナダが降格することになった。

 最後の試合で出場機会がなかった久保は、今シーズンのリーグ戦では1ゴール0アシスト。コパを含めても1ゴール増えるだけだ。アトレティコ・マドリードからの劇的勝利で得た勝ち点3はクラブの残留に多大な貢献を果たしたが、それだけで久保の今シーズンが成功だったとすることはできない。

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