■鬼木達監督「緊張の糸が切れた」
「このゲームだけでなく、いくつか連続失点というところがある」
試合後にこう話した鬼木達監督は、「今回（の４失点）で言うと、ずっとゼロで抑えてきた中で緊張の糸が切れたかなと思う」と分析。５試合連続で無失点だったチームが、記録が途絶えたことで精神的ダメージで負ったとした。前節の退場により、谷口彰悟が今節は出場停止。センターバックの主力で精神的支柱でもあるキャプテンがいないことも、間違いなく影響した。
試合終盤、鬼木監督はシステムを４－３－３から３－４－３に変更。急造３バックでゲームをひっくり返そうとしたが、かなわなかった。レアンドロ・ダミアン、小林悠、知念慶で形成される３トップは魅力的だったが、左ウイングバックに入った宮城天が最終ラインまで戻り、右ウイングバックに入った瀬古樹に突破を期待する形では、いい状態で前線にボールを供給できる回数にも限りがあった。
同日に行われた試合で、鹿島はホームで一時３点差をつけられたが４得点して逆転。その後、同点弾を許してしまったものの、逆境をはねかえす得点力を見せた。この結果、鹿島は川崎と勝点で並んで首位に座ることとなった。
３連覇という難しいチャレンジを達成するためには、この苦境を打破することが必須。中３日で行われる京都戦は、白星だけが求められる。
