【J1プレビュー】上回るのは「量」か「質」か 残留争いを左右する「裏天王山」【湘南ベルマーレVSヴィッセル神戸】の画像
画像:サッカー批評WEB編集部
■【画像x3】湘南対神戸の予想フォーメーションと先発メンバー

J1リーグ第14節 湘南ベルマーレヴィッセル神戸
5月21日(土)|15:00 レモンガススタジアム平塚

 ともに1勝4分8敗と、厳しい状況にある。勝点で並ぶ17位と18位の顔合わせ。J1残留争いに大きく影響するかもしれない「裏天王山」だ。
 両チームとも前節を落としたが、内容には違いがある。湘南ベルマーレは昨季2位の横浜F・マリノス相手に1-4で敗れたが、序盤は「絶好機」と言っていいチャンスを何度かつくっていた。最終的なシュート数でも攻撃的な横浜FMの13本を上回る21本を放っており、「量」を示すことはできていた。
 翻ってヴィッセル神戸は、やはり強敵の川崎フロンターレと対戦し、0-1で敗れた。守備を整備して粘り強く戦っていたが、終了間際のセットプレーでやられた。
 ただし、神戸には「質」がある。終盤に流れが厳しくなったのはアンドレアス・イニエスタらを下げたためだが、ロティーナ監督は次節、つまりこの試合を見据えてのことだと話している。同じく終盤に退いた武藤嘉紀ら質の高い選手たちを相手とは違い、湘南はやはり「分母」を大きくすることで対抗することになるのだろうか。
 戦い方に正解はない。プロの世界でものをいうのは、結果だけである。

■湘南ベルマーレ

18位  勝ち点7 1勝4分8敗 7得点20失点 得失点差-13

【出場停止】なし

【直近5試合結果】
ル○1-0 磐田(H)
L●1-4 横浜FM(H)
L△0-0 福岡(A)
L●1-4 清水(H)
L●0-1 札幌(A)

【通算対戦成績】
H 15試合・ 5勝5分5敗
A 14試合・ 6勝4分4敗
計 29試合・11勝9分9敗

【直近対戦成績】
2021年 7月 3日 J1第21節 ●1-3(A)
2021年 4月17日 J1第10節 △0-0(H)
2020年11月15日 J1第27節 ○2-0(A)
2020年 9月 5日 J1第14節 △1-1(H)
2019年 7月14日 J1第19節 ○3-1(H)

【今節のみどころ】
 リーグ戦ではまだ1勝で、その白星も1か月前に挙げたきり。しかし、ミッドウィークのルヴァンカップではジュビロ磐田に1-0と競り勝ち、プレーオフ進出を決めている。磐田戦では、リーグ戦で起用される選手たちも先発しており、山口智監督の勝利への渇望がうかがえる。
 今の湘南に何より必要なのは、結果だ。大会が違うとはいえ、その勝利を手にした勢いをつなげていきたい。
 連戦となるが、ルヴァンカップに出場した選手たちの今節での起用もあるだろう。また、カップ戦で結果を残した選手には、さらに多くのチャンスが与えられていい。
 筆頭は磐田戦で決勝点を挙げた池田昌生だ。ルヴァンカップでは現在、得点ランクでトップタイの4ゴールを挙げている。J3からキャリアをスタートした池田の「這い上がる力」に期待したい。

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