■ラムジーの起用は?

 アンカーにはジョン・ランドストラム。今季序盤は出場機会が少なく、中盤は欠場も多くなっていた。しかし、終盤はリーグ戦でも出場機会が増え、スコティッシュカップ準決勝セルティック戦ではスタメン出場で勝利に貢献。EL準決勝2ndレグのライプツィヒ戦ではチーム3ゴール目を決めた。攻守に貢献できるランドストラムが中盤のポイントとなるだろう。

 インサイドハーフにはスコット・アーフィールドとアーロン・ラムジーだ。今季途中にユベントスからレンジャーズに加入したウェールズ代表MFは当初、出場機会が少なかったが、徐々に出場機会を与えられた。同選手のプレーには批判的な声も上がっていたが、第31節のダンディーFC戦、同32節のセルティック戦でゴールを決めて2試合連続弾。5月14日のプレーオフ最終節では1アシストを決め、調子も上がっているだろう。ラムジーが活躍すれば、フランクフルト戦の勝利に近づくはずだ。

 右ウィングにはファッション・サカラだ。3トップのどのポジションでもプレーできる25歳のFWはここまで公式戦48試合出場12得点7アシストを記録。スコティッシュカップでは全試合で得点に関与。チャンスメイクやゴールを求められるだろう。左ウィングにはライアン・ケント、センターフォワードにはジョー・アリボを予想。CFにはケマル・ルーフェもいるが、5月は一度もプレーしていない。本来なら左サイドでプレーするアリボがライプツィヒ戦と同様に中央の位置に入るだろう。

 どちらが勝っても初優勝となる今季のEL決勝。果たして、どちらが初の栄冠を手にすることができるのだろうか。

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