■1つのクラブに2つのチーム
現在、武蔵野は関東リーグ1部で戦っている東京ユナイテッドの運営法人と提携して、2つのチームを共同運営する形を採っている。東京武蔵野シティFCは、この共同運営化によって「東京武蔵野ユナイテッドFC」とチーム名を変更し、2つのユナイテッドは同じエンブレムを掲げて戦っているのだ。
その他のチームは、日立ビルシステムを除けばすべてクラブチームとして発足した。
東京ユナイテッドは慶應義塾大学ソッカー部のOBチームである慶應BRBと東京大学ア式蹴球部のOBが合流して「LB―BRB」というチームが発足。その後、2017年に「東京ユナイテッドFC」と改称し、2021年からは武蔵野シティFCの運営にも参加することになった。
武蔵野とユナイテッドFCは「1つのクラブの2つのチーム」といった関係で、選手の相互移動も活発に行っている。クラブ側は武蔵野がJリーグ入りを視野に入れたチームで、ユナイテッドは「アマチュア社会人チームとして生まれ変わる」としているが、2つのトップチームを維持するのは財政上も負担が大きいはずだ。いずれチームが一本化される可能性も大きいと思われる。