■次節は中3日で首位奪取戦
遠野の得点で試合が動き、59分にはCKから車屋紳太郎が追加点を奪う。脇坂泰斗のキックに対し、家長が車屋の前でダミーとなったことで、車屋が福岡の守備陣をかいくぐって頭で合わせたのだ。
この試合は前節・清水戦に続き3つの2試合連続があった。一つは複数得点を奪ったこと、もう一つは完封したこと、そしてもう一つはインサイドハーフが得点を挙げたことだ。日本平では流れの中から脇坂が先制ゴールを奪った。この試合では遠野がゴールを奪った。20年、21年前半戦は3トップが得点を挙げる形ができていたが、今の川崎のスタイルからいえば、インサイドハーフがさらに得点を積み重ねたい。鬼木達監督も「前節の脇坂もそうだが、インサイドハーフがゴールを取り始めたのが大きい」と手ごたえを掴んだ様子だ。
次節は中3日でのアウェイ神戸戦。開幕から11試合連続で勝利がなかったが、同日開催の試合でイニエスタが先制ゴールを決めるなど4得点を奪ってリーグ戦初勝利を挙げた相手だ。大迫勇也などタレントを要し、ロティーナ監督の元で新たなチーム作りに着手しているが、川崎は消化試合が1試合多い鹿島を勝ち点で追い抜いて首位に立つためにも、勝利だけを狙う。