■5月14日/明治安田生命J1第13節 川崎フロンターレ 2ー0 アビスパ福岡(等々力)
等々力競技場で行われた川崎フロンターレとアビスパ福岡の一戦と同時に行われたクラブイベントの一つが、『噂のケンケツSHOW』だ。川崎は年に一度、献血をテーマにしたイベントを行っている。川崎市、神奈川県赤十字血液センターと三者主催で献血を推進するために、さまざまな仕掛けをしてきた。
献血というとやや硬いイメージがあるかもしれないが、実はサポーターにとっては待ちに待ったイベントでもある。というのも、この試合で勝利すると、ゲーム終了後の選手の競技場一周の際に「けんけつちゃん」を模したカチューシャ姿が見られるのだ。けんけつちゃんとは献血推進キャラクターで、頭に血液のような赤い耳を持っている。その愛らしい姿を見るために、サポーターはいつも以上に応援に熱が入る。
ただ、福岡はここまでJ1で最少失点タイという堅守を誇るチーム。川崎は前半45分間で得点を奪うことができなかった。しかし、55分に遠野大弥が先制ゴール。さらに59分には車屋紳太郎が追加点を奪った。スコアは2-0。このまま試合終了のホイッスルが鳴り、サポーターはけんけつちゃん姿を拝む権利を手にしたのだ。選手が場内一周を始めると、いつも以上にカメラが構えられた。