■相手のリズムを遮断する交代カード

「相手のリズムが出始めたところだった」
 鬼木達監督は63分、75分に2枚替えを敢行し、そして85分に小塚和季を投入。63分という早い段階でレアンドロ・ダミアンを下げ、75分にはマルシーニョと脇坂泰斗を同時に下げる決断をしたのは、相手のリズムを遮断するためもあった。

 橘田も85分に下げることとなったが、シミッチと役割が被っていたこともあって、ボールを保持して神戸を押し込みながらも迫力に欠ける場面もあった。攻撃のアイデアをもう1枚プラスするための攻めの決断が、最後に歓喜をもたらした。

 指揮官は、「自分たちとしてはよりアグレッシブにもっともっと行ければ良かった」「もっともっと際どいところに入れていかないと相手のエラーも起きない」と反省しながらも、「どんな形であれ。この勝点3を取れたのは選手の頑張り」と評価した。

 敵地で勝利をもぎ取ったが、中2日で次節もアウェイでの戦いとなる。とはいえ、首位の座を明け渡すつもりはない。セットプレーで勝利をもぎ取る王者の強さを自信に、3連覇で進み続ける。

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