サポーターとクラブに求められる我慢

 たしかに、そのような諸事情を考えれば、「今は結果よりも、チームの成長度を見てほしい」というアルベル監督の気持ちはよく理解できる。

 現有戦力をほとんどそのまま使いながら、新しいスタイルへの変換を図るというのは困難な仕事であり、時間がかかるのはいたし方がないのだ。FC東京のサポーターの皆さんには、少し長い目で見てあげてほしい。

 ただし、プロチームの監督は常に結果を出すことが求められる。アルベル監督本人が言ったように、来年になったら結果が問われるのも事実だ。

 さまざまな共通点がありながら、まったく違うアプローチでチーム強化に取り組んでいるのが、アルベル・プッチとリカルド・ロドリゲスという2人のスペイン人指導者だ。

 どちらがより早く結果(=Jリーグのタイトル)を出すのか……。まったく対照的な強化方針を比較することも含めて、これからも興味深く見守っていきたいものである。

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