また、新しいスタイル、フィロソフィーに合わせるためにも、年齢的に若い選手に期待したいのだろう。つまり、年齢が高く経験豊富な選手よりも、若い選手の方が新監督の目指すスタイルに適応しやすいと見たのかもしれない。

■FC東京の強化につながる出会い

 青森山田高校を卒業したばかりの松木は、テクニックがあるうえに、守備もできて、さらに前線に飛び出して自らゴールを狙うこともできるオールラウンドなタイプのMFであり、そのプレースタイルに大きな可能性を感じたことで、アルベル監督は開幕戦から松木をレギュラーとして起用し続けているのだろう。

 高卒ルーキーながら、開幕から試合に出場し続けることができたのだから、アルベル監督との出会いは松木にとっては大きな幸運だった。また、もし松木を中心としたチームが自らが目指すスタイルで成長してFC東京の強化につながったとしたら、松木との出会いはアルベル監督にとっても幸運なものだったということになる。

 実際、出場を続けることによって松木は着実にプレーの幅を広げつつある。

 鳥栖戦の68分に、自らドリブルでボールを運びながら、正確にアダイウトンの前のスペースに出したパスなど、その攻撃的センスを感じさせてくれる。最近のゲームでは、FC東京のチャンスのほぼ半数を松木が演出するようになっている。

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