【J2「首位交代」】「8戦負けなし」新潟が「連敗」の横浜FCを抜き首位奪取!同勝点で2位・仙台、「古巣・長崎からゴール」FW富樫敬真が語った“勝点12”分の「たくましい言葉」!【戸塚啓のJ2のミカタ】(1)の画像
富樫敬真(仙台)   撮影/中地拓也

■横浜FCが連敗! 2位の新潟は…

 5連戦の最後に、J2リーグは大きな動きがあった。

 2節から首位を走ってきた横浜FCが、アウェイのブラウブリッツ秋田戦を0対1で落とした。前節に続く黒星で、勝点を伸ばすことができなかった。

 勝点3差で横浜FCを追いかけるアルビレックス新潟は、どうだったのか。

 今シーズン6勝1分と無敗のホームに東京ヴェルディを迎え、前半を3対0で折り返す。27分に高木善朗、30分に松田詠太郎、35分に舞行龍ジェームズと、一気に畳みかけてリードを広げた。この時点では昨シーズンのホームゲーム──7対0での大勝──を思い出したファン・サポーターもいたに違いない。

 ところが、後半に入ると様相が一変する。ハーフタイムに4人の選手を入れ替えた東京Vに、50分、58分、65分と3連続弾を喫してしまうのだ。

 新潟の松橋力蔵監督は、74分にこの試合2度目の選手交代で2枚替えを行ない、試合の流れを引き戻そうとする。86分にはチーム得点王の谷口海斗を下げ、矢村健をピッチに送り出す。

 その2分後だった。島田譲からタテパスを受けた矢村が、ドリブルで持ち出す。相手守備陣は、間合いを詰めてこない。背番号28を着ける24歳は、思い切って左足を振り抜く。これがゴールネットに突き刺さり、新潟は4対3で勝点3をつかんだのだった。

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