【明治安田J1リーグ 第12節 FC東京vsサガン鳥栖 2022年5月8日 15:05キックオフ】
試合終了の笛を聞くと、岡崎慎は崩れ落ちた。しばらくピッチに顔を埋めて悔しさを露わにした彼は、この試合でセンターバックとしてフル出場。直接フリーキックによるゴールでの0-1の敗戦、というのは守備陣が責任を負うわけではない結果だ。岡崎自身、集中した守備と積極的な配球を続け、個人として良いパフォーマンスを続けていたが、チームの中で最も強く悔しがっていたのは彼だった。
「今日は見返せるチャンスだった。絶対に負けたくなかった。今日に懸けていたので悔しい」
東京は森重真人とエンリケ・トレヴィザンが負傷離脱。今季から加入した木本恭生がスタメンに定着しているものの、誰がコンビを組むのかが定まっていない。
23歳ながら、2016年からJ3のU-23チームでプレーしている岡崎は、それから数えて今年で7シーズン目。U-15深川からの生え抜きの選手としてサポーターの期待も大きく、本来ならばこの状況で真っ先にピッチで存在感を発揮することを求められる立ち位置のはずだったが、そうはならなかった。