アーセナルに所属する日本代表DF冨安健洋が初の左サイドバック起用も、海外メディアから絶賛の嵐となっている。プレアミリーグ第36節、アーセナル対リーズ・ユナイテッドが現地時間5月8日に行われた。ホームのアーセナルが2−1の勝利を収めた。
■初の左SB起用
ふくらはぎの負傷を負っていた冨安は4月23日に行われたマンチェスター・ユナイテッド戦(3−1勝利)に途中出場を果たし、3か月ぶりの戦列復帰となった。続く5月1日のウェストハム戦(2−1勝利)ではスタメン出場を果たすも、78分に負傷交代。リーズ戦の出場に心配の声も上がっていたが、この日は怪我から復帰後初のフル出場を果たした。冨安はアーセナルで初の左SB起用。慣れない左SBでのプレーだったが、ミケル・アルテタ監督の期待に応えるかのように安定したプレーと攻撃参加でチームの勝利に貢献した。
試合開始5分、エディ・エンケティアがリーズGKイラン・メリエにボールが渡った瞬間に、猛然とプレス。トラップが少し流れると、そのボールをそのままエンケティアがシュートしゴールが決まった。さらに10分、グラニト・ジャカからのボールを左サイドで受けたガブリエウ・マルティネッリがドリブルでエリア左に侵入すると、マイナスのパスを供給。このボールをエンケティアがダイレクトでゴールを決めた。
25分にはルーク・アイリングがマルティネッリへ深いタックル。主審はアイリングに対してイエローカードを提示。冨安も相手の危険なタックルに珍しく熱くなり、審判に抗議する姿も映し出されていた。結局VARの介入により、一発レッドの判定に。アーセナルが数的優位となった。
数的優位となったアーセナルは、リーズゴールに迫るシーンを何度も作るが、追加点を奪うことはできず。逆に66分に左CKから失点。一人少ないリーズに1点差に迫られた。だが、この後スコアは動かず。アーセナルが2−1の勝利を収めた。
勝利したアーセナルは勝ち点を66に伸ばし4位をキープ。今節ドローに終わった5位トッテナムは勝ち点62。残り3試合で勝ち点67の3位チェルシーを含む3チームが、残り2枠のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場権を争っている状況。果たして、どのチームが来季のCL出場権を獲得するのだろうか。