■3人とも今シーズンからの加入だが、それを感じさせない活躍
決勝ゴールの最後の部分だけを見ても、西村拓真が大きくアピールしながらペナルティエリアに走り込んできた藤田譲瑠チマとのワンツーからシュートを放ち、ミチェル・ランゲラックがそれを弾いたところにロペスが詰めた、というものだった。3人とも今シーズンからの加入だが、それを感じさせない。
たとえば藤田は岩田智輝の負傷に伴って30分という早い時間から急遽出場することになったが、レオ・シルバや稲垣祥が君臨する中盤の戦いにおいて、球際の強さに加え、出したら動く、という気の利くプレーを続けて名古屋に捕まえさせなかった。試合後にサポーターの投票で選ばれるマン・オブ・ザ・マッチが藤田だったことが、彼がいかに大きな存在だったのかを示している。
これは練習だけでなく、ACLの集中開催という濃い時間を過ごす機会も経たからだろう。マッチスポンサーによるMOMに選ばれた喜田拓也はサポーターに「ACLから帰ってきて逞しくなった姿をみなさんにお見せでき、非常に嬉しく思います」とメッセージを伝えている。