■レアル・マドリードで覚醒
今季のレアル・マドリードをカリム・ベンゼマとともに引っ張っているのがビニシウス・ジュニオールだ。
2018年の加入以降なかなか活躍できずにくすぶっていたが、今季はカルロ・アンチェロッティ監督の下で覚醒。4-3-3の左WGとして絶対的な地位を築いている。CL準決勝のマンチェスター・シティ戦1stレグでは1アシストを記録した上に、フェルラン・メンディからのパスを敢えて触らずに「ノータッチ股抜き」を披露。圧巻のテクニックを敵地で見せた。
ドリブルのキレも増し、得点力にも磨きがかかった上に、味方へのお膳立ても完璧だ。リーグ戦におけるゴール数とアシスト数はともにキャリアハイを更新。最も大きく飛躍した選手の1人だろう。
安定して出番を得られなかったブラジル代表でも、左サイドのアタッカーとして活躍。カタールW杯南米予選では、豪華な選手層のなかで5試合連続出場を果たして本戦出場に貢献した。まだ21歳だが、今回バロンドールに輝いても不思議ではない。