■指揮官が敗退後1つ目のゲームで求めたこと

 鬼木達監督は「今日はACL敗退後の1つ目のゲームだったので、結果もそうですし、内容でも見せなきゃいけないというゲームだった」と振り返った。勝つことに加え、試合内容を選手には求めたという。チームを再浮上させるために、数字だけではない部分が必要だったというわけだ。

 ただし、内容を伴うことはそう簡単なことではない。ACLでは、高温多湿で厳しい芝という環境で過密日程をこなしてきたため、この試合に挑むには「なかなか難しいコンディションでした」(前同)という。

 それでも川崎は、見事な前半を披露した。日本平まで駆けつけた多くのサポーターも安堵する45分間だった。しかし、後半に入ると試合展開は変わった。選手の負担は、やはりすさまじかったのである――。

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