■ポポヴィッチに重なるペトロヴィッチの姿
ペトロヴィッチ監督も、敗戦に終わった後はかならずこうした繰り言を繰り返す。
旧ユーゴスラビア出身の指導者は、とにかく多くの言葉を発する。より具体的に言えば、記者会見が長くなる! そんな中でもペトロヴィッチやポポヴィッチはとくに話が長いので有名だ。とくに敗戦の後では……。
いずれにしても、ペトロヴィッチ監督とともに、ポポヴィッチ監督もJリーグの長い歴史の中でも記憶に残る監督の1人ということができるだろう。
ペトロヴィッチ監督は、浦和レッズ時代の2016年にJリーグYBCルヴァンカップで優勝を果たした以外タイトルには縁がなかったが(同年、浦和は年間勝点で1位になったが、この年はチャンピオンシップが行われ、鹿島アントラーズに優勝をさらわれた)、攻撃的サッカーを日本に根付かせた功労者の1人であることは間違いない。
そして、ポポヴィッチ監督もやはり攻撃サッカーを掲げて、特色のあるチームを作り続けている。
そんなポポヴィッチ監督は、果たして、今シーズン、町田ゼルビアを率いて「J1昇格」という目標を達成できるのか。興味深く見守っていきたい。