■新スタジアムの建設へ
しかし、有名なローカーエンドのゴール裏スタンドですが、当時の写真を見ると鉄筋コンクリートの柱はとても細いものでした。一目見ただけで危険を感じます。そこで、「倒壊の危険がある」ということで1982年にはこのスタンドは使用できなくなり、さらに1990年代に入って政府がスタジアムの全座席化を決めると収容力は2万人にまで低下してしまいます。
しかし、ローカーパークの周辺はすっかり宅地化されていたので拡張は不可能でした。そこで、1997年にローカーパークは閉鎖されて、新しいスタジアム・オブ・ライトに移転したのでした。
新スタジアムは中央駅からも近く、ウィアー川からも近い石炭集積地の跡地に建設されました。「ウィアー川の炭鉱労働者によってサポートされた」というクラブの歴史を考えれば、非常に良い土地を手に入れたと言えます。
なお、旧スタジアムの跡地は住宅地として開発され、熱心なサポーターたちが競って購入したそうです。