アーセナルが6年ぶりにUEFAチャンピオンズリーグ(CL)の舞台に帰ってくるかもしれない。現在(4月29日時点)プレミアリーグで4位に入っているガナーズ(アーセナルの愛称)は来季のCL出場権内に位置している。
今回はアーセナルのCL出場権獲得への今後の展望と、残り5試合でガナーズをCL出場へ導くであろう注目選手を紹介する。
■熾烈なCL出場権争い
開幕3連敗を喫し、一時はミケル・アルテタ監督の進退が問われていたものの、冨安健洋加入以降はリーグ戦8試合負けなし。今季から加入のベン・ホワイトやアンソニー・ロコンガの躍動、さらにヌノ・タヴァレスやアーロン・ラムズデールなどの若手も着実に成長している。
規律違反で事実上の戦力外となったピエール=エメリク・オーバメヤンがバルセロナへ移籍するなどゴタゴタもあったが、トップ6を維持し来季のCL出場権獲得目前となっている。
現在マンチェスター・シティ、リバプール、チェルシーに今季の優勝の可能性がある。ただ勝ち点差を考えると、マンCとリバプールに絞られていると言って良いだろう。CLの出場権争いに関しては3位のチェルシーから8位のウォルバーハンプトンまでに、現在のところ来季のCL出場権獲得の可能性がある。
プレミアのCL出場枠は、リーグ戦の上位4チーム。現在アーセナルは勝ち点60の4位。3位チェルシーとの勝ち点差は6。アーセナルは、3位フィニッシュの可能性も残しているが、気を付けたいのは5位トッテナムだ。
トッテナムとは勝ち点2差。しかも、5月13日にはアウェイでの直接対決も控えている。アーセナルにとってはこの試合が今季の最大の山場であり、来季のCL出場権獲得にはスパーズから勝ち点3をもぎ取りたいところだろう。
その他にも、次節はウェストハム、リーズ・ユナイテッド、トッテナム戦を挟んでニューカッスル戦を戦い、最終節はエバートン戦となる。エバートンは残留争いの真っ只中にいるとは言え、決して軽視できないチーム。トッテナムもリバプールやレスター・シティとの一戦が控えているが、両チームとも厳しい日程が続く。
35試合と1試合消化の多いマンチェスター・ユナイテッドや34試合消化のウェストハムにもまだCL出場権獲得の可能性が残っており、今季のプレミアのCL出場権争いは熾烈を極めている。