■大会後半戦の鍵

 川崎フロンターレ横浜F・マリノスは、グループ首位通過を懸けて、これから韓国チームとの試合を残している。日本チームの最大の武器は、選手層の厚さだ。韓国勢を含めて多くのチームがある程度固定されたメンバーで戦っているのに対して、日本チームは試合ごとに先発メンバーを大幅に入れ替えながら戦っている。Jリーグの強豪ともなれば、普段のリーグ戦からそういう戦い方をしているので、大きな問題は起こらない。

 大会が後半に入って疲労が蓄積してきた段階では、そうした日本チームの武器の効果が発揮されることになるのだろう。

 普段通りの戦いをする日本チームと、日本対策を徹底する韓国という図式はこれからの残り試合でも変わらないだろう。

 だが、具体的な戦術としては、つい数日前に戦った同じ相手との連戦ということもあって、両チームの監督が様々な手を打ってくるはず。

 どちらのチームが何を変えてくるのか? あるいは変えてこないのか? 日韓対決の行方に注目したい。

 また、1巡目の対戦で東南アジア相手に苦戦していた韓国が、今後、東南アジア相手の戦いで何を変えてくるかにも注目したい。韓国が、2巡目でも東南アジア相手に星を落とすようなことがあれば、すでに対韓国戦を終えた浦和も含めて日本チームの首位通過の希望は大きく膨らむのだが……。

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