今季のACLに参加している日本勢は、各グループで接戦を強いられている。鍵となるのは、韓国勢との対戦だ。ここまでの苦戦、そしてここからグループステージを突破するための大事な要素を、サッカージャーナリスト・後藤健生が読み解く。
■戦いに影響する気候条件
また、今大会は東南アジアの厳しい気候条件の中での戦いとなっている。
気温が30度前後で、湿度も高い高温多湿の中での試合。しかも、中2日での6連戦であり、多くのスタジアムでピッチ状態はかなり悪い。
日本や韓国でも夏場になれば高温多湿のコンディションとなる。だが、冬が明けたばかりの4月では、日本や韓国でプレーしている選手たちの体はまだ冬モードで、汗腺も開いていないので暑さによる影響は大きい。
昨年のACLグループステージも集中開催となり、いくつかのグループは東南アジアで開催されたが、昨年のグループステージは6月に開催されたため、選手たちの体も気温が高い状態にある程度馴れていた。だが、今年は4月開催となったため、昨年以上に暑さの影響は大きいはずだ。
韓国勢が日本相手の試合で「引いて守ってカウンター」という戦い方を選択したのは、そうした気象条件などを考慮したものでもあるのだろう。