4月も終盤に入り、秋春制が主流であるヨーロッパの各リーグが佳境に差し掛かっている。
編集部では、カタール・ワールドカップ(W杯)で活躍が期待される欧州組の日本人選手12人について、「現在の市場価値」のグラフとともに今季の振り返りと来季展望をお届けする。
※市場価値は『transfermarkt』を参照。
■バルセロナ撃破に貢献も、放出の可能性
市場価値:2200万ユーロ(約30億7000万円)
所属クラブ:フランクフルト(ドイツ)
生年月日:1996年8月5日(25歳)
今季リーグ戦成績:28試合出場3ゴール2アシスト
昨夏にプレミアリーグ移籍の噂が噴出していたものの、結果的に残留した鎌田大地。
今季は序盤戦でなかなか存在感を発揮できなかったものの、徐々に本領を発揮。特にヨーロッパリーグ(EL)では10試合で4ゴール1アシストと十分な結果を残し、攻撃をけん引している。
今シーズン開幕前の2500万ユーロ(約35億円)から2200万ユーロ(約30億7000万円)に市場価値は下がってしまったものの、EL準々決勝バルセロナ戦の2ndレグではアシストをマークして大金星に貢献するなどして、評価を再び高めた。
しかし、クラブの財政状況の悪化により退団の可能性が高まっているようだ。ドイツ『FAZ』によると、マルクス・クロッシェSD(スポーツ・ディレクター)は鎌田に複数クラブからのオファーが届いていることを認めており、その移籍金で財政を回復する可能性を示唆している。
具体的な新天地候補はまだ明かされていないものの、日本代表復帰を狙う上で、次のクラブ選択は鎌田にとってかなり重要なものになるだろう。