■「今日“も”とっても楽しかった」

 試合後、元鹿島の背番号4は「すごく気持ちよかった」とカシマサッカースタジアムでの敵としてのプレーを振り返った。「30歳からは、長くプレーしたい、と思い、食生活をはじめ色々気をつけています。40歳までプレーできたら嬉しいです」とも語る36歳の彼は、またカシマに敵としてやって来るだろう。その時にはブーイングも解禁されているかもしれない。

 そうなったらきっと、愛情のこもったブーイングだけでなく、あまりの憎たらしさに心からのブーイングも飛ぶだろう。それは、カート・アングルへのチャントのように、真の実力者に対してのみ飛ぶものだ。そして最後には、やはり愛と尊敬が両者を再び結ぶのだろう。

試合後はノーサイド。鹿島の選手たちと笑顔で交流した 鹿島アントラーズvs名古屋グランパス(20220417)撮影/原壮史

 鹿島について「みんなが支えてくれて、自分はとても好きなクラブ」と言う、敵にすると恐ろしい男は「今日“も”とっても楽しかった」とこの日の感想を締めくくった。

 

■試合結果

鹿島アントラーズ 0―0 名古屋グランパス

PHOTO GALLERY 鹿島アントラーズvs名古屋グランパス 20220417
  1. 1
  2. 2
  3. 3