【J1分析】鹿島アントラーズ「アウェイチーム紹介での絶妙BGM」で拍手が起きた名古屋移籍の「J歴代屈指のボランチ」レオ・シルバ【鹿島アントラーズvs名古屋グランパス】(1)の画像
鈴木優磨と荒木遼太郎による攻撃を止めるレオ・シルバ 撮影:原壮史
鹿島アントラーズvs名古屋グランパス 20220417

【明治安田J1リーグ 第9節 鹿島アントラーズvs名古屋グランパス 2022年4月17日 15:03キックオフ】

 アウェイチームの選手紹介時にはBGMをつけずに淡々と進行するスタジアムも多いが、あえて音をつけている場合には、知っている人がニヤリとする選曲になっていることが多い。

 たとえば湘南ベルマーレのホームゲームで使われているのは「Decisive Battle」。アニメ、新世紀エヴァンゲリヲンで、使徒と呼ばれる敵が襲来する時に流れる曲だ。

後半、三竿健斗に宥められるレオ・シルバ 鹿島アントラーズvs名古屋グランパス(20220417)撮影/原壮史

 鹿島が流すのは、アトランタオリンピックのレスリング金メダリストでありプロレスラーのカート・アングルのWWE(アメリカ、世界最大のプロレス団体)時代のテーマ曲「Medal」。

 アマレスでもプロレスでも殿堂入りを果たしている歴代屈指の実力者であり名選手だが、WWEで金メダルを鼻に掛けるキャラクターだった時に、抗争相手が曲に合わせて「You Suck」と茶化したことがファンに大ウケ。以降毎回ファンがそう叫ぶようになった(日本語字幕では「へなちょこ」)。

 もちろん「へなちょこ」でないことは誰もが知っている。相手がとびきりの実力者だからこそ成り立つ関係性で、当初はヒール(悪)に対するブーイングの意味合いだったが、尊敬と親しみと愛が込められたチャントとして定着し、ベビー(善)となってからも会場全体での合唱は続いた。

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