今回のtotoでは、J1第9節の9試合とJ2第10節の6試合が対象となっている。過去のデータや直近の様子などから、分析を進めてみよう。
今節のJ1では、順位が離れたチーム同士の対戦が多い。順当に上位が勝つという予想がしやすい一方で、見落としてはいけないものがある。「下克上」の発生だ。
今回のカードで最もアップセットの確率が高いのが、12位・北海道コンサドーレ札幌と5位のFC東京の対戦だ。札幌はようやく前節に今季リーグ戦初勝利を挙げたばかり。対するFC東京は新監督の下、好調と言っていいスタートを切っている。
この対戦で鍵となるのが、「対スペイン人監督」だ。近年のJリーグでは、トレンドと言っていいほどスペイン人監督が増えている。その流行に対して、札幌は強みを見せているのだ。
昨季のJ1では、浦和レッズと徳島ヴォルティス、清水エスパルスがスペイン人監督に率いられていた。その3チームに対して、札幌は4勝1分(ロティーナ監督が去っていた清水との2戦目を除く)と負け知らず。浦和は2021年シーズンを6位で終えているが、その浦和が勝利を挙げられなかった4チームのうちのひとつが、昨季を10位で終えた札幌だったのだ。
FC東京のアルベル監督は、自身と同じくポジショナルプレーを標榜する同胞のリカルド・ロドリゲス監督率いる浦和とスコアレスドローに終わった前節、「戦術的でヨーロッパ的な試合」とコメントした。今節はやはりヨーロッパからやって来たペトロヴィッチ監督を相手に、経験の差も見せられて苦しむことになると予想する。