■レアルが激闘を制した
96分、自陣でボールを回すチェルシーはカンテとロフタス=チークがお見合い、ボールへのアプローチが緩んだところをカマヴィンガに奪われ、悠々と左サイドを抉ったヴィニシウスが、同じく余裕たっぷりにマークを外してフリーになったカリム・ベンゼマにやわらかなパスを送って、ヘディングでゴール。
その後は再び引いて守りきり、世界トップクラスの選手は上手さや強さだけでなくタフさも超一流、ということを示したレアルが激闘を制した。
そのタフさを引き出したのは、サンチャゴ・ベルナベウだった。
アンチェロッティ監督は試合後「ベルナベウでは決してあきらめることはできない」とコメントを残した。アウェイゴールが無くなった現在の環境では、延長戦をホームスタジアムで戦うことができるのは大きなメリットのみになった。
1stレグからの見事な修正を見せながら敗退となったトーマス・トゥヘル監督は「後悔は何もない。受け入れられる種類の敗北だ」と語っている。
■試合結果
レアル・マドリード 2-3 チェルシー
※トータルスコア5-4でレアルが準決勝進出
■得点
15分 メイソン・マウント(チェルシー)
51分 アントニオ・リュディガー(チェルシー)
75分 ティモ・ヴェルナー(チェルシー)
80分 ロドリゴ(レアル)
96分 カリム・ベンゼマ(レアル)