■両監督に共通するポイント

 スペイン・カタルーニャ州タラゴナ県出身のアルベル・プッチ・オルトネダ監督は1968年生まれで間もなく54歳。一方、アストゥリアス県出身のリカルド・ロドリゲス・スアレス監督は1974年生まれで先日48歳になったばかりと、ほぼ同世代(スペイン人の姓名では第2姓の「オルトネダ」、「スアレス」は母方の姓)。ともに選手歴はほとんどなく、またロドリゲスが短期間ジローナ(当時、セグンダディビシオン)の監督を務めた以外、母国では監督としての経験はほとんどない。そして、日本のJリーグでもともにJ2クラブ(ロドリゲス監督が徳島ヴォルティス、アルベル監督がアルビレックス新潟)で実績を積み重ねて、満を持してJ1クラブの監督に就任。

 経歴としてもかなり共通点を持つ指導者と言っていいだろう。

 さらに、ロドリゲス監督の浦和も、アルベル監督のFC東京も、ともに首都圏のクラブで大規模スタジアムを使用する“ビッグクラブ候補”でありながら、タイトルの数は限られているという共通点も存在する。

 あらゆる意味で、どちらのスペイン人指導者が成功するのか、比較の対象となる存在なのである。当然、本人たちも意識はしていることだろう。

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