【プレミア分析】試合後の両監督、グアルディオラとユルゲン・クロップの「振る舞い」でわかった「世界最高峰の一戦」の充実度【マンチェスター・シティ対リバプール「極上の90分」】(2)の画像
「最高峰の一戦」でのモハメド・サラーとジョアン・カンセロ 写真:ロイター/アフロ

【イングリッシュ・プレミアリーグ マンチェスター・シティvsリバプール 2022年4月10日(日本時間24:30キックオフ)】

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 ビハインドとなったリバプールは4バックと5レーンのミスマッチをどうにかしなければ勝ち目が無い状況に陥ったが、ユルゲン・クロップ監督がハーフタイムにどういう修正を施したのかが明らかになるよりも前に試合は再び振り出しに戻った。後半が始まって1分も経たない46分、サディオ・マネが同点ゴールを記録したのだ。

 肝心の守備の修正は、アレクサンダー=アーノルドの外にジョーダン・ヘンダーソンが入ったり、ファビーニョが落ちてきたりすることで5人体制になる場面はあったものの、それはあくまでも流れの中での形。前に出る、というチームの特徴を失うことはせず、最終ラインそのものよりも前線のプレスのかけ方を落ち着かせることで修正した。

 試合は再び一進一退の好ゲームへと突入したが、両チーム共に決定機は複数回あったものの終盤戦にスコアは動かず。手に汗握る世界最高峰の戦いは、ファイブスターマッチの引き分けで幕を閉じた。

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