4月10日、東京・味の素スタジアムで行なわれたJ1リーグ第8節、FC東京対浦和レッズの一戦はスコアレスドローに終わった。好天に恵まれ、気温が26度まで気温が上がったこの日の東京。試合は得点こそ入らず、0-0という結果に終わったが、常に緊張感が漂ったゲーム内容は熱いものだった。
シュート数はホームの東京が7本に対して、浦和は12本。特に後半は、浦和が攻め、東京が奪って逆襲を狙うという展開になった。そんな後半戦、ピッチ上で、熱く、激しく、かつクリーンに、バチバチの攻防を見せたのが、東京の左サイドであり浦和の右サイドだった。
長友佑都と酒井宏樹――。今年11月から行なわれるカタールワールドカップ出場を決めた、サッカー日本代表のレギュラーSBの2人。しかし、今、両者ともその座が安泰ということはない。ここ数年の不安定なパフォーマンスが指摘され、“左SBは日本代表の懸案事項”とも言われてしまっている長友。そして、先の3月のワールドカップアジア最終予選の対オーストラリア戦とベトナム戦をケガで欠場してしまった酒井。