■当然の「あんたが大賞」
アシストをしたマルシーニョのキレも、この日は抜群だった。直近の等々力での2試合でゴールを決めているブラジル人ウインガーは、左サイドを何度もそのドリブルで切り裂いた。あまりに迫力のあるドリブルは、ボールを持っていない時間帯でも柏に無言の圧力となった。そして実際にアシストを決めたのだから、「あんたが大賞」に選ばれたのも当然の結果だった。
直近2試合が1分1敗という結果で、調子を落としていた川崎だが、新たなシステムを採用し、さらに勝利をつかんだことで再び自信を手にしたはずだ。
柏戦後にチームはマレーシアへと渡航。戦いの場をACLへと移す。この日、サポーターが掲げた横断幕には「世界へ響かせ!闘え川崎!!」と熱いメッセージが記されていた。等々力で手にした自信とともに、アジアで大暴れしてみせる。