J1リーグ第8節 鹿島アントラーズー横浜F・マリノス
4月10日(日)|15:00 県立カシマサッカースタジアム
さすがの名門の力、といったところか。鹿島アントラーズが、久々の首位に躍り出た。
これまでのブラジル路線から大きく舵を切ったが、レネ・ヴァイラー監督はうまくチームを導いている。来日前には岩政大樹コーチが完璧な仕事ぶりを披露しており、バトンを受け取ったヴァイラー監督も鹿島の地力に感嘆したことだろう。
鹿島をJリーグ屈指の名門たらしめている要素のひとつが、ホームスタジアムだ。ファンの声援を受けて、勝率は6割超えという「要塞」で、今節は横浜F・マリノスを迎え撃つ。
横浜FMにとっては「鬼門」だ。鹿島相手には、現在5連敗中。カシマスタジアムでは長らく勝利から遠ざかり、通算11勝3分24敗。かなり苦戦している。
ACL出場によりしばしリーグ戦を離れる横浜FMにとっては、底力を試されるゲームだ。前節はサンフレッチェ広島を相手に今季2敗目を喫した。ACL出場による前倒し開催で、今節がリーグ戦10試合目。優勝争いを続けるためには、ここでも勝点を積み上げておきたいところ。選手のやり繰りが続くが、今こそ「反発力」が求められている。
1部リーグで戦い続けてきた、栄えあるオリジナル10同士の対戦。激戦必至だ。
■鹿島アントラーズ
1位 勝ち点18 6勝0分1敗 11得点5失点 得失点差6
【出場停止】D・ピトゥカ
【直近5試合結果】
L○1-0 福岡(A)
L○2-1 清水(H)
L○4-1 G大阪(H)
L○2-1 湘南(H)
L△3-3 大分(A)
【通算対戦成績】
H 38試合・24勝 3分11敗
A 40試合・15勝 8分17敗
計 78試合・39勝11分28敗
【直近対戦成績】
2021年 8月28日 J1第27節 ○2-0(A)
2021年 5月15日 J1第14節 ○5-3(H)
2020年11月 3日 J1第31節 ○3-2(A)
2020年 7月18日 J1第 5節 ○4-2(H)
2019年 9月25日 天杯4回戦 ○4-1(H)
【今節のみどころ】
ディエゴ・ピトゥカに4試合の出場停止処分が科された。清水エスパルス戦で途中交代となったいら立ちからペットボトルを蹴り飛ばし、危うくファンに直撃するところだった。クラブはさらに、ルヴァンカップ2試合にも出場させない独自の処分も決めている。
前節は本職ではない和泉竜司が代役で中盤の底に入り、勝利に貢献した。今節は、横浜FMとの対戦。繊細かつ時には大胆い攻撃を組み立てるピトゥカの不在は痛いが、強敵相手の対戦でこそ、チーム力が分かるというものだ。
チームを鼓舞する働きを期待したいのが、土居聖真。昨季のホームでの横浜FM戦では、ハットトリックを達成した。ベンチスタートの可能性もあるが、昨季も交代出場から得点したゲームがあった。鹿島イズムを継ぐ生え抜きとして、強い鹿島の新たな歴史をつくりたい。