■最終的にはクナウフのシュートで攻撃が終わった

 4分、フィリップ・コスティッチが左サイドでロナルド・アラウホの縦パスをカットすると、ボールは前方にいた鎌田大地へ。ここは一旦アラウホがスローインにしたものの、コスティッチが素早くリスタート。プレーを途切れさせてひと段落したアラウホに対し、鎌田はそのまま前方に走り裏でボールを受けることに成功。慌てたアラウホが戻りきる前にグラウンダーのボールを入れると、ペナルティエリア中央で決定的な場面が生まれた。しかし、イェスパー・リンドストロームはシュートを放てず。最終的にはアンスガー・クナウフが流れてきたボールをシュートして攻撃を終えた。

 この場面で、この試合に対するフランクフルトの姿勢が明らかになった。コスティッチと鎌田の部分だけでなく、最後にシュートを放ったクナウフは5バックになった時に右サイドを埋める選手だ。組織的な守備だけでなく、前に出る時は人数をかけて一気に行く。バルセロナは強気なフランクフルトのテンションについて行くまでに時間を要し、戦術的な対応で後手に回ることになった。

  1. 1
  2. 2
  3. 3