■まだ希望はある

 また、起用そのものがタイプ的にミスマッチとなり、トゥヘル監督自身が「私のミス」としたヴィニシウスvsクリステンセンについても、フェルラン・メンディが高いポジショニングでリース・ジェームズを引きつけたことで1vs1の構図を際立たせることになった。

 それらがどれだけ効果的だったのかは、チェルシーのハーフタイムの選手交代が物語っている。下がったのはクリステンセンとカンテ。トゥヘル監督自身の失敗を認める交代と、レアルにいいようにやられたことを認める交代だった。

 ただし、まだ希望はある。

 後半、ゴールこそ生まれなかったものの、トゥヘル監督は最悪の前半から見事に修正してみせた。2ndレグに際してこの日とは異なる戦い方を用意してくることは確実で、この日は上回ったレアルも、同じ戦い方で同じ結果を、というわけにはいかない。

 3点を求めるチェルシーがレアルのカウンターを抑えつつ大逆転を達成するか。再戦は12日の28時キックオフだ。

■試合結果

チェルシー 1-3 レアル・マドリード

■得点

21分 カリム・ベンゼマ(レアル)

24分 カリム・ベンゼマ(レアル)

40分 カイ・ハヴァーツ(チェルシー)

46分 カリム・ベンゼマ(レアル)

  1. 1
  2. 2
  3. 3