11月に開幕するサッカー・ワールドカップの組み合わせが決定した。日本は優勝経験のあるスペイン、ドイツとともにグループEに入った。突破すれば、ラウンド16では前回惜敗したベルギーと再戦か。日本代表や大会全体をマクロ・ミクロの視点からとらえ、ベテランサッカージャーナリストの大住良之と後藤健生が激論を交わした。
■H組で鍵を握る3人のFW
――グループGに入ったブラジルは優勝候補でしょうか。
大住「ブラジルは強そうだね」
後藤「ここはおかしなことになったね。スイス、セルビア、ブラジルという3か国が、前回大会と同じく顔を合わせることになった。前回はブラジルが悠々と貫録勝ちしたけど」
大住「チッチ監督がずっと率いているしね。スイスもどんどん良くなっている」
――韓国がいるグループHは、ポルトガルで決まりですか。
大住「どうかなあ」
後藤「圧倒するほどではないかもしれないけど、比較すればポルトガルでしょう。それほど差はないけどね」
大住「欧州のプレーオフを見ると、クリスティアーノ・ロナウドは戦う力は残っているけど、神通力はなくなったような気がする。もう、おじさんだよね」
後藤「僕が最初に会った時には少年だったのにね。ここはどういう順序になるか分からないよ」
大住「韓国はヨーロッパのリーグでトップクラスのストライカーを擁しているからね」
後藤「韓国もそうだし、ウルグアイではやはりベテランのルイス・スアレスもいるよ。ソン・フンミンを含めて点を取れる選手がいるから、彼らの調子が良ければ、どこが勝ってもおかしくない」