■存在感を示す伊藤

 琉球戦でも、小川は試合開始直後の5分に先制ゴールを決めた。小川自身や長谷川が相手GKやDFにプレスをかけたために相手のパスが乱れ、左ウィングバックの武田英二郎が頭に当てて生まれたこぼれ球が小川の前に転がり、小川は冷静に相手GKの位置を確認してしっかりとコースを狙って浮かせたシュートが右下隅に決めた。雨でスリッピーなコンディションも考えた冷静なシュートだった。

 その後も、前線からプレッシャーをかけた横浜が押し込む展開が続き、10分と20分には今度は伊藤がそのシュート技術を発揮して2点目、3点目を連取することに成功する。

 10分のゴールは左のウィングバックの武田から右ウィングバックの山下諒也へのロングフィードが通り、山下が切れ込んでからのクロスを小川がスルーして伊藤がフリーになったもの。そして、20分の3点目は伊藤自身がドリブルで持ち上がって山下に開き、山下のクロスが当たって浮いたボールを伊藤がしっかりとタメを作って、正確にミートしたボレーシュートだった。

(2)へ続く
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