【J2考察】得点ランク首位の小川航基ら個性的なFWによる多彩な攻撃【横浜FCが無敗で首位に立っている理由】(1)の画像
小川らが多彩な攻撃を繰り出している 写真:アフロ

 Jリーグでは、J1のみならずJ2でも熱い試合が繰り広げられている。22チームによる争いで、無敗にて首位に立っているのが横浜FCだ。1年でのJ1復帰を目指し、好調なスタートを切った横浜FCの戦いぶりを、サッカージャーナリスト・後藤健生が考察する。

■3連勝で首位をキープ

 4月3日のJ2リーグ第8節でFC琉球戦に勝利した横浜FC。3月26日の第6節からの“3連戦”を3連勝で切り抜け、開幕から8戦無敗で首位の座を守った。

 僕も、ニッパツ三ツ沢球技場で行われた第7節のモンテディオ山形戦、第8節のFC琉球戦のホームでの連戦を観戦したが、前線からプレスをかけてボールを奪う四方田修平監督のスタイルもしっかりと浸透しており、素晴らしい戦い方に好印象を抱いた(琉球戦は気温が9度台という季節外れの冷たい雨の中の試合ではあったが……)。

 2019年シーズン、2020年シーズンとJ1リーグを舞台に戦った横浜FCだったが、昨年は序盤戦での失速を取り戻せず、最下位でJ2降格が決まってしまった。

 だが、昨年夏の中断期間にはDFのガブリエウなどブラジル人選手多数を獲得。U-24ドイツ代表のGKとして東京オリンピックにも参加した(出場はなし)スベンド・ブローダーセンも加入。その後も勝点は思ったように伸びなかったものの、内容的には大幅に改善されており、今シーズンは開幕前からJ1昇格の有力候補と見なされていた。

 そして、開幕から4連勝し、第5節のファジアーノ岡山との引き分けを挟んで再び3連勝と順調に7勝1分の成績で首位を走っている。

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